教育コーチング 聞いてみようコーチング

子どもたちの未来に関わるすべての方々へ

私が、教育の分野にコーチングを広めていきたい、と強く思った出来事をひとつ紹介いたします。
(長文ですが、是非お付き合いください)

先日、私は講演依頼先で若者たちと関わる機会を得ました。

「新入社員フォローアップ研修」という仕事で、
新入社員を70名ほど集め、コミュニケーションをテーマにした集合研修をするというもの。多くの参加者が、この春に高校を卒業したばかりの18、19歳の若者たちでした。
そこで出会った若者達に、私は大きなショックを受けました。

なぜなら、若者たちの「自己肯定感」が、あまりにも低かったからです。

講演中のワークのひとつに、「自分の長所・いいところ(趣味でも、ささいなことでもOKという条件で)を、2分間で20個書いてみてください。」というものを実施しました。
なんと、参加した皆さんのほとんどが、自分のいいところを3〜5個しかかけない、という結果だったのです。

「自分に自信がない」
「自分の欠点ばかりを気にしている」
「あきらめモード」
「意見が出ない」
「質問に答えない」
「どうせ無理、と思っている」
「元気がない」
「積極性がない」(ように見える)。

彼らは社会人としてやっていけているのか。大丈夫なのだろうか。
しかし、皆さん、素直でシャイで、とても心優しい面もある。
いったい何が、自信を持てない若者を、作り出しているのだろうか。

その後、宮城県内にある進学校の先生方に「教育コーチング」研修をさせていただいた時、
先生方からこんな話を聞きました。

●子どもたちは、表現力が少ないので、どんなことを考えているのか理解しにくい。
●本当は、生徒一人一人に深く関わりたいが、なかなかそういかないのが現状。
●就職難。せっかく大学に入学しても、1年生から就職活動をせざるを得ない。
●社会人になってから「自分探し」が始まる人も多い。
●Wスクール(大学と専門学校に同時に通う)の学生や、大学を出た後に就職できず、さらに専門学校へ進む人もいる。
●自分のやりたいことではなく、「そこそこ」の道を選んでしまっている。
●素直だか、積極性がない。つかみどころがない。

また別の日、ある高校で、
教員、保護者向けにコーチング研修を行った時には、こんな話を聞きました。

●女はどうせ結婚するんだから、高校卒業したら就職しろ、と当たり前に言う親がいる。
●働かなくてもいいんじゃない、という親も結構いる。
●家計の事情で、子どもに進学をあきらめさせる親が増えている。
●不景気パラダイムが蔓延している(なかなか就職できない、という思い込みにとらわれている)。
●目立ったことや、お手本になることをすると、他の生徒からいじめられることもある。

子どもたちは、自分で進路を決めにくい。
夢は叶わないものだ、とあきらめている。
やりたいことではなく、自分が入れる「そこそこの学校」「そこそこの会社」を選んでいる。
まわりの大人たちの意見で、自分の人生を決めているのではないか。
そして、話や悩みを真剣に「受け取ってくれる」大人がいない。
むしろ、大人は勝手な自分の価値観を子どもに押し付けていないか。
子どもには、子どもの人生があるはずなのに。
親は、子供が自分で決めることを妨げるどころか、邪魔しているのではないか。
自立できていない大人が、自立できない子どもを作っている。

そんな気がしてきました。

子どもが夢を持ち、目標をしっかり持って簡単にあきらめなければ、起きること一つひとつが大切な宝物になっていくはず。
失敗を経験に変えて、目標に向かって前進する力を育てていくことも、これからの教育には必要なのではないだろうか。

まさに、私が推し進めるコーチング・コミュニケーションが使えると思いました。

 

自分で成長していこうとする力

コーチングは、こんなコミュニケーションです。

「やりたいこと、何でもできるよ。じゃ、どうすればできるか。」それを考えるのがコーチング。
「ゴールを子どもたちに決めさせる。そこに行くにはどうすればよいか、を自分で考える。」
それをサポートするのが、コーチ(親、先生、周りの大人)。

たとえば、ラーメン屋さんになりたい、という子どもがいたとします。
その子どもに、「どんなことを勉強したら、役に立つかな。」と質問します。
「調味料や塩分のこととか、化学も大切。お金の計算もするから算数でしょ。外国人の客が来るかもしれないから英語も必要だな。」と。

目標がはっきりしていると、ただ勉強するのに比べて、 格段に勉強に取り組む「意欲」や学習の「吸収力」が変わってきます。アンテナが立っている状態なのです。
ゴールを「有名校に入学」にするより、「ラーメン屋さん」のほうが、具体的でよっぽど勉強が身に着くことと思います。

大人になると、「これは無理」が増大します。
(たとえば東大進学、プロスポーツ選手になる、アイドルになる、など)。
しかし、子どもはまだ「これは無理」が、少ないのです。
自分には、やりたいことをやれる力がある!と信じる力を引き出せるのです。

親の言うとおり、期待どおりに生きる子どもが、「いい子」なのでしょうか。
私は違うと思います。
「自分を信じて、人と比べることなく、自分の道を進む」
そんな、人間力をつけた子どもが大人になったとき、世の中がどんなふうになるのでしょうか。
日本が、元気になることは間違いないと思います。

私は、そんな時代が必ずやってくることを信じて、
「自分で成長していこうとする力」を育むコーチングを、
子どもたちに、大人たちに広めていきたいと、日々行動しています。

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